1本か数本、あるいはすべての歯を失った場合にも、インプラントは永久的に新しい歯を得る方法として有効です。
また、インプラントで支えられた歯は従来の補綴物と違って以下のような利点があります。
- ・自然な歯のような機能や外観や感覚が得られます。
- ・自信を持って話し、笑い、食べることができます。
- ・快適で、その位置から動きません。
- ・隣接する歯を削る必要はありません。
インプラント治療とは、何らかの理由により歯を喪失してしまったり、また抜く必要が生じた場合、その歯が欠損した部位に歯を回復させる新たな代替療法です。「何故インプラント治療がよいのか?」「従来の入れ歯やブリッジ(歯と歯に橋をかける治療方法)でもいいじゃないか」と言う人がいますが大きな間違いです。インプラント治療を選択することが可能であれば、現在の歯科治療のレベルでは(コストを考えなければ)最善の方法なのです。
その一番の理由は、他の方法(入れ歯やブリッジ)では失われた歯根までは回復できないためです。どんなに良く出来た入れ歯でも元々の天然歯の噛み合わせる力の3分の1程度しか回復できないとされています。また、従来より一般的に選択されてきたブリッジという治療方法は、隣在する歯を利用して欠損部位に歯があるように作製する方法です。それはすなわち隣在する歯に何等かの負担を強いることになり、それらの歯の寿命を短くする恐れが非常に高くなる場合があります。
インプラント治療により回復した歯であれば、骨に埋まったインプラントが骨としっかり結合しているので、噛む力も天然歯と比べて遜色がありません。またこの10年の間にでもインプラント本体ならびに関連する材料は増え、材質も性能が更に向上しています。これらはインプラント治療が有用な治療方法としてより普及していることを示す一例でもあります。