●インプラントの正しいケア方法を教えて!②
<前回はこちら>
■最低でも、半年に1回は歯科医院にて定期検診!
インプラントやその周辺の残存歯・歯茎の状態、口腔内全体の環境、噛み合わせの良し悪し、磨き残しの有無…などは、歯科医師や歯科衛生士にしかわかりません。最低でも半年に一度は歯科医院で健診を受け、清潔な口腔内環境を保てているかどうか、インプラントが正常に機能しているかどうか、専門家にチェックしてもらうようにしましょう。
■インプラントを長持ちさせるための正しい歯磨きの仕方
インプラントは虫歯にならない…とはいえ、飲食をし、呼吸をする以上、天然歯と同様、インプラント周辺にも歯垢や歯石がつくものです。インプラント周囲炎を防ぐためにも、口腔内の細菌除去、いわゆるプラークコントロール大変重要になってきます。
- ・まずは、歯科衛生士の指導のもと、正しいブラッシングを習得する
※磨き残しは言語道断!隅々まで磨けるよう、しっかりマスターしましょう!
- ・歯科衛生士によるPMTC(歯の大掃除)でしっかりクリーニング。
※プロフェッショナルケアで、固く張り付いた歯石を徹底的に除去。歯周ポケットまで丁寧に歯垢を取り除いていきます。
- ・歯科医師にインプラントの状態、噛み合わせ、歯茎の状態、残存している歯の状態などを、丹念に診てもらい、異常がないかどうかを見極めてもらいます。
※不衛生な口腔内だけでなく、噛む力や噛み合わせのズレがインプラントの寿命を縮めることにも。ひどい時には、インプラントが折れたり、抜け落ちたりする場合もあります。
おすすめのケアグッズ
・歯ブラシ
人それぞれ好みの歯ブラシの固さや大きさはあると思いますので、メンテンスを受ける歯科医院の医師や歯科衛生士に相談しましょう。きっと、あなたの歯や口腔内にあった歯ブラシに出会えますよ。
・デンタルフロス
正しい使い方がわからないとい方も少なくないデンタルフロス。間違った使い方をするとかえって歯茎を傷つけることにも。フロスが難しいという方には歯間ブラシもあります。
・歯間ブラシ
隣り合う歯と歯茎の三角形の隙間(鼓形空隙といいます)には歯間ブラシの使用が有用です。皆様それぞれの状態に適したサイズが異なりますので、ご相談なさって選択してください。歯ブラシ(電動も含め)だけでは除去しきれない汚れが必ず残りますので念入りに行ってください。
歯ブラシでは行き届かない歯と歯の間にある歯垢を除去することが目的なので、自分に合ったものを歯科衛生士に相談しながら見つけていきましょう。
・そのほか
ケアグッズとして、ほかには、ピンポイントでお口の清掃を行うのに適したワンタフトブラシ、高い殺菌力のあるマウスウォッシュなどがあります。